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部屋幅一杯、ギュウギュウ詰めのタンノイ/キングダム
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横浜のA,Yさんという方からタンノイ/キングダムにインシュレーターBIG Jr.の試聴をしてみたいとの依頼がありました。46センチウーハータイプです。このタイプは7〜8年前にセッティングした経験があります。
重さ170キロといいますから、インシュレーターを挿入するのも簡単にいかないのは分かっています。数日後に横浜方面に納品が1件あったので、その日に合わせてお手伝いさせて頂くことになりました。
ラックスのモノラルパワーアンプ4台というのも、過去に体験した時と同じ組み合わせでした。こうした事は偶然でもなく、よくよく見かける光景です。おそらく雑誌や著名な方の組み合わせに影響を受けるのでしょう。
コンポの下に三寸角の柱を10本並べたのは、寺島靖国さん宅を参考にして床の強化と音響効果を狙ったそうです。それにしても、ギュウギュウ詰め状態の機材とスピーカーは見るからに息苦しそう。
寺島さんの本の中でローゼンクランツのインシュレーターの事を誉めていたのと、インターネットやあらゆるところの評価が高かったのがきっかけになったそうです。
この状況下ではどう頑張ったところで、どぶにお金を捨てるようなものです。期待薄は分かっていながら、こもったこの音はあまりにも気の毒なので、ちょこちょこっとスピーカーの位置調整をしました。それと同時にネットワークの調整をしました。写真は調整前のものですが、Roll Offを0から-6dbに、Super Tweeter Energyを1.5db下げました。
わずか2〜3センチ後ろに下げただけですが、思った以上に音抜けが良くなり、チェロ以下の低音もボーボーと異常な音がしていたのが楽器の音として感じ取れるようになりました。しかし、今日の本当の仕事はインシュレーター試聴のお手伝いですので、じれったくても、あれこれセッティングする訳にはいきません。
今後どの部分を強化するのが良いかアドバイスさせて頂きました。壁コンセントから引いた、8口タップに集中した電源供給部分の見直しが一番のポイントになります。
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